ピコスポット
シミ治療の治療法の一つに「ピコスポット」があります。ピコスポットは、メラニン色素を衝撃波で破壊し、除去していくレーザーで、いわゆるシミ取りのレーザーです。ピンポイントで解決したいシミがある方におすすめできる施術で、老人性色素班や色素沈着が原因のシミ、そばかすには効果的です。
このページでは、ピコスポットの特徴やその効果について詳しく解説します。
ピコスポットの方法
診察前にお化粧を落としていただき、画像診断を行います。
診察をし、ご自身の肌に効果的であるかどうかを診断、説明いたします。
レーザーを治療部位に照射していきます。はじかれるようなお痛みを感じますが、痛みが強い場合はおっしゃってください。範囲や個数にもよりますが、施術時間は15分程度です。
照射後、炎症を抑える塗り薬を使い、テープやハイドロコロイドゲルなどで保護をします。
照射後のお肌は乾燥しやすくなりますので、十分な保湿を行ってください。また、お肌が敏感な状態になっているので、必ず日焼け止めを外用するようにしてください。洗顔・入浴は当日から可能ですが、お肌を強くこすらないようにご注意ください。
ピコスポットの効果
ピコスポットは、以下のようなお悩みに効果を発揮します。
- 境界線がはっきりしている濃いシミ
- そばかす
- タトゥー
- アートメイク
- ほくろ
- ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ピコスポット後のダウンタイムと経過
照射直後
ピコスポットを当てた部分は、一時的に色が濃くなります。また、皮膚の薄さによっては赤みが出たり、内出血が生じたりすることもあります。
施術直後はわずかな痛みやひりつきを伴うことがありますが、数時間から数日で落ち着いて行くことがほとんどです。あまりにも痛みが強いということがあれば、ご相談ください。
施術直後は、クリニックで外用薬を塗布後、テープでの保護を行います。
テープ保護の継続は必須ではないものの、炎症後の色素沈着のリスクを減らすために、当院ではテープ保護を推奨しています。
できればかさぶたが取れるまでの間、約2週間は行っていただくようにお伝えしています。
照射後2週間
ピコスポットの照射から数日経つと、照射した部分に薄いかさぶたができることがあります(シミの濃さなど、必ずかさぶたができるわけではありません)。かさぶたができた場合は、自分で引っかいて取ることがないように注意してください。
照射から2週間ほどで、徐々にかさぶたが取れていきます。
取れたあとは薄いピンク色になり、シミが薄くなります。このタイミングで擦ってしまったり、日焼けしてしまうと炎症後の色素沈着を起こしやすくなります。引き続きご注意ください。
照射後1か月
「シミ戻り」とも表現したりしますが、治療後に薄っすらと茶色いシミのようなものが出てくることがあります。
これを炎症後色素沈着といいます。
もともとあったシミが復活するのではなく、やけどが治ったあとに、うっすら茶色いシミが出てしまうのと同じ原理で出てくるものです。徐々に症状が現れ、数カ月かけてゆっくり消退していきます。
従来のQスイッチルビーレーザーなどと比べると、ピコスポットによるシミ取り治療は、色素沈着リスクが低いとされています。
ただ、炎症後色素沈着が起こるか起こらないかは個人差があり、リスクを0にすることはできません。
炎症後色素沈着の予防
治療箇所に刺激を与えないようにする
施術部は刺激しないようにします。照射した箇所がかさぶたになったとしても、いじらないようにしてください。
無理にかさぶたを剥がすと皮膚がダメージを受けてしまいます。できればテープ保護を推奨しています。
日焼けをしないようにする
必ず紫外線対策をしてください。照射した部分が日焼けしてしまうと、炎症後色素沈着のリスクが高くなります。
また、日焼け止めをしっかり使えれば、夏場でも施術は問題ありません。
内服薬や外用薬を併用する
ビタミンC、トラネキサム酸といった内服薬や、ハイドロキノン、トレチノインなどといった外用薬の併用を推奨しています。
費用
※「総額表示」の義務付けにより、すべての自費診療の価格が税込み価格となっております。
※特に記載の無いものは、1回あたりの料金です。
5mmまで | ¥7,150 |
5mm以上 | 1mmあたり追加¥1,430 (例:8mmのシミ¥11,440) |
全顔シミ打ち放題 | ¥88,000 |
手の甲シミ打ち放題(片手) | ¥55,000 |
背部シミ打ち放題(上背部、下背部それぞれ) | ¥220,000 |