
水道水イオントフォレーシスは、水を張った容器に手や足を浸して微弱な電流を流すことで、手のひら・足の裏の多汗症を改善する治療です。保険診療で対応できる安心して続けやすい治療法で、副作用が少なく子どもから大人まで受けていただけます。
「手のひらの汗で書類や紙が濡れてしまう」「外用薬を使っても効果が不十分」という方は、まずは診察でご相談ください。
水道水イオントフォレーシスとは
水道水を入れたトレーに手のひらや足の裏を浸し、微弱な直流電流を流す治療です。電気分解によって生じた水素イオンが汗腺のイオンチャネル(細胞膜のイオン通路)をブロックすることで、発汗を抑制すると考えられています。
1回の治療で完結する治療ではなく、週1回のペースで継続することで効果が蓄積されます。治療を中止すると徐々に元の状態に戻るため、定期的な通院が必要です。
水道水イオントフォレーシスの主な利点
- 保険適用(3割負担で1回約660円・2025年現在)
- 治療中の痛みがほとんどない
- 代償性多汗(治療部位以外への発汗移行)などの副作用が少ない
- 年齢制限がなく、お子さまから大人まで受けられる
このような方におすすめです
- 手のひら・足の裏の汗が多く日常生活に支障がある方
- 紙に文字を書いていると紙が濡れてしまう方
- 外用薬(塩化アルミニウム液など)を使用しても効果が不十分な方
- 副作用が少ない治療を希望する方
- 保険診療の範囲で治療したい方
なお、ワキの多汗症にはエクロックゲル・ラピフォートワイプ(保険適用)やボツリヌス製剤注射(自費)が適しています。→ 多汗症のページはこちら
治療の流れ
費用
| 項目 | 目安(3割負担) |
|---|---|
| 水道水イオントフォレーシス(1回) | 約660円 |
| 初診料(別途) | 約900円 |
| 再診料(別途) | 約400円 |
※保険適用の治療です(2025年現在)。負担割合によって費用は異なります。
注意事項・治療を受けられない方
施術前の注意事項
- 治療の前日から、治療部位に薬・クリーム・マニキュア・ペディキュア等は塗らないでください
- 治療部位に傷がある場合は必ず事前にお伝えください(軽度の傷はワセリンで保護して施術できる場合があります)
- 電流が流れ始めた際に驚いても、電極から手や足を離さないでください。痛みが強くなる場合があります
以下の方は治療を受けられません
- 心臓に障害のある方
- ペースメーカーを埋め込まれている方
- 妊娠中・授乳中の方
- 施術部位近くに体内インプラントや骨固定の金属がある方
- ネイル・マニキュア・ペディキュアをしている方(施術当日は外してください)
よくあるご質問
通電中は痛みがありますか?
ピリピリとした刺激感はありますが、強い痛みではありません。刺激が強い場合は出力を調整しますので、遠慮なくお申し出ください。
なぜ効果があるのですか?
電気分解によって生じた水素イオンが汗の出口(汗腺のイオンチャネル)に作用し、発汗を抑制すると考えられています。詳しいメカニズムはまだ解明されていない部分もありますが、多くの研究で有効性が確認されています。
効果が出るまでどのくらいかかりますか?
5〜6回の治療で効果を実感する方が多いです。10回程度継続することを推奨しています。治療を中止すると徐々に元の状態に戻るため、効果が出た後も定期的に通院して維持することが大切です。
治療後、入浴などに制限はありますか?
特に制限はありません。通常どおり入浴していただけます。
治療後に副作用はありますか?
治療後に短時間ピリピリ感や痒みが残ることがあります。まれに痒み・水疱・赤みが出ることがありますが、多くは一時的なものです。症状が続く場合はご連絡ください。
手汗・足汗でお悩みの方は、まずは診察でご相談ください。
保険診療で治療できます。お気軽にご受診ください。
※本ページの内容は情報提供を目的としたものであり、診断・治療を確約するものではありません。治療の適応・効果には個人差があります。医療広告ガイドラインに基づき作成しています。
