ほくろの手術は自費?保険?

公開日:2026年9月15日/最終更新日:2026年9月15日 | 執筆・監修:スキンクリニック相模大野 院長 山岸 大樹(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)

結論から言うと、ほくろ・いぼの除去には複数の方法があり、大きさ・部位・目的によって適した方法と費用、傷跡の残り方が変わります。

「このほくろを取りたいけれど、どんな方法があるの?」「傷は残る?」というご質問によくお答えします。この記事では、自費でのほくろ・いぼ除去の方法別の特徴、費用、傷跡、保険との線引きまでを、皮膚科専門医の立場から解説します。美容目的の除去は自由診療です。

ほくろ・いぼ除去の方法は主に3つ

除去の方法は、ほくろ・いぼの大きさ、盛り上がりの有無、部位、そして「きれいに仕上げたい」といった目的によって選びます。

方法向いているもの傷跡・特徴
電気メス(焼灼)小さい・盛り上がったほくろ、いぼ縫わない。かさぶたになって治る
切除縫合大きい、深い、平らなほくろ糸で縫う。線状の傷になるが根が残りにくい
レーザー平らで小さいほくろ・シミピンポイントで照射。かさぶたになる

どの方法が最適かは、実際に診察して判断します。1つのほくろに複数の方法が選べることもあり、その場合はメリット・デメリットをご説明したうえで、ご希望を伺って決めます。

ほくろ・いぼ除去の3つの方法、電気メス・切除縫合・レーザーの向いているものと傷跡の違いを比較した図
図1:ほくろ・いぼ除去の3つの方法。大きさ・部位・目的で適した方法が変わります

方法別の特徴

電気メス(焼灼法)

高周波の電気で、ほくろやいぼを削り取る・焼き取る方法です。盛り上がったほくろや、いぼに向いています。縫わないため手軽で、施術時間も短めです。傷はかさぶたになり、1〜2週間ほどで落ち着きます。深いほくろの場合、根が残ると再発することがあり、その際は追加の処置を検討します。

切除縫合

ほくろをメスで切り取り、糸で縫い合わせる方法です。大きいもの、深いもの、平らで電気メスでは取りきれないものに向いています。ほくろの「根」ごと取り除けるため再発が少なく、病理検査で性質を確認できるのも利点です。線状の傷が残りますが、しわの向きに沿って丁寧に縫うことで、目立ちにくくなるよう配慮します。抜糸のために通院が必要です。

レーザー

平らで小さいほくろやシミに、レーザーを照射して除去します。当院ではピコレーザーなどを用います。詳しくはピコレーザーの記事もご覧ください。かさぶたになり、テープで保護します。

気になるほくろは、除去前に必ず診察を

「ただのほくろ」ではないことがあります

ほくろとよく似た見た目の中に、悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんが隠れていることがあります。次のような特徴があるほくろは、美容目的で取る前に、必ず皮膚科専門医の診察を受けてください。

  • 形が左右非対称、輪郭がギザギザしている
  • 色にムラがある(濃淡が混在)
  • 直径6mmを超える、または急に大きくなった
  • 出血する、じくじくする、変化してきた

自己判断でレーザーや電気メスで焼いてしまうと、悪性の病変を見逃したまま表面だけ消してしまい、診断が遅れる危険があります。当院では、ほくろの除去を行う前に必ずダーモスコピー(拡大鏡)で良性か悪性かを確認します。悪性が疑われる場合は、切除して病理検査を行う必要があり、この場合は保険診療となります。

保険と自費の線引き

保険診療自由診療
対象悪性が疑われる、症状がある(引っかかる・出血する等)見た目が気になる(美容目的)
病理検査行う原則行わない
費用3割負担で数千円〜下記料金表のとおり

診察の結果、医学的に切除が必要と判断される場合(悪性の疑い、症状があるなど)は保険診療の対象です。純粋に見た目の改善が目的の場合は自由診療となります。まず診察で、どちらに該当するかをご説明します。保険でのほくろ除去については、あわせてご相談ください。

費用(自由診療・税込)

方法料金(税込)
電気メス(3mmまで)8,800円
切除縫合27,500円〜
レーザー除去(5mmまで/1照射)5,500円
初診料(画像診断機NeoVoir撮影込)4,400円
再診料1,100円

大きさや個数によって費用が変わります。複数のほくろをまとめて除去する場合の目安も、診察時にお見積もりします。最新の料金は料金表ページをご確認ください。効果には個人差があります。

ダウンタイムと術後の注意

  • 電気メス・レーザー:かさぶたを保護するテープを1〜2週間貼ります。自然に取れるまで無理に剥がさないでください
  • 切除縫合:抜糸まで(部位により1〜2週間)、傷を濡らさないなどの注意が必要です
  • 紫外線対策:傷が治る時期に日焼けすると、色素沈着が残りやすくなります。テープや日焼け止めで保護します
  • 再発:特に電気メスで深いほくろを取った場合、まれに再発することがあります

受診や治療を迷っている段階でも、公式LINEでご相談いただけます

「自分の症状で受診してよいのか」「まず費用の目安だけ知りたい」といったご質問は、公式LINEからお気軽にお送りください。ご予約前の確認だけでも承っています。LINEからそのままご予約いただくことも可能です。

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当院でのほくろ・いぼ除去について

当院では、ほくろ・いぼ除去のご相談は月間約200件です。

当院がほくろ除去で最も大切にしているのは、取る前に良性か悪性かを必ず確認することです。院長・副院長ともに大学病院で皮膚悪性腫瘍の診療経験があり、ダーモスコピーで確認したうえで除去に進みます。見た目だけで安易に焼いてしまうことはしません。美容目的のご相談であっても、この確認は省きません。

また、方法選びでは「傷跡をどれだけ目立たなくしたいか」を重視します。同じほくろでも、電気メスで手軽に取るか、時間はかかっても切除縫合できれいに仕上げるかで、選択が変わります。ご希望とほくろの状態を照らし合わせてご提案します。

相模大野エリアでは、顔のほくろを気にして受診される方が多くいらっしゃいます。

診察室でよくいただくご質問

「1回で取りきれますか」というご質問をよくいただきます。小さく浅いほくろは1回で取れることが多いですが、深いほくろを電気メスで取る場合、再発を防ぐために深く取ると傷が残りやすく、浅く取ると根が残って再発することがあります。このバランスをご説明したうえで、確実に取りたい場合は切除縫合、傷を最小限にしたい場合は電気メスで様子を見る、といった選択をご提案します。

よくあるご質問

Q1. ほくろ除去に保険は使えますか

悪性が疑われる場合や、引っかかる・出血するなど症状がある場合は保険診療の対象です。見た目が気になるという美容目的の除去は自由診療となります。どちらに該当するかは診察でご説明します。

Q2. 傷跡は残りますか

方法や部位、体質によって異なります。まったく跡が残らないわけではありませんが、しわの向きに沿って縫う、適切な深さで取るなど、目立ちにくくなるよう配慮します。傷が治る時期の紫外線対策も、跡を残さないために大切です。

Q3. 何個も一度に取れますか

複数のほくろを一度に除去することも可能です。ただし数や部位によっては、複数回に分けたほうが体の負担が少ない場合もあります。保険診療の場合は、別部位を同時に手術できないこともあります。診察のうえでご提案します。

Q4. 取れたほくろは再発しますか

切除縫合では根ごと取り除くため再発は少ないですが、電気メスで深いほくろを取った場合はまれに再発することがあります。再発した場合は、あらためて除去の方法をご相談します。

気になるほくろ・いぼがある方は、一度ご相談ください。
良性か悪性かを確認したうえで、傷跡にも配慮した除去方法をご提案します。

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監修:山岸 大樹(やまぎし ひろき)

スキンクリニック相模大野 院長

香川大学医学部卒。東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科に長年勤務し、地域クリニックでも診療経験を積む。2024年8月、相模大野にて開院。一般皮膚科から美容皮膚科まで幅広く診療にあたる。

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

参考文献・引用元

  • 日本皮膚科学会「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」
  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」

※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療を確約するものではありません。治療の効果には個人差があります。記載の費用は2026年9月時点のもので、保険点数の改定等により変動する場合があります。自由診療の料金はすべて税込表示です。医療広告ガイドラインに基づき作成しています。