そのシミ、皮膚がんかも 見分ける5つのサイン

公開日:2026年9月28日/最終更新日:2026年9月28日 | 執筆・監修:スキンクリニック相模大野 院長 山岸 大樹(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)

結論から言うと、ほくろやシミの中に、「左右非対称・輪郭がギザギザ・色ムラ・6mm超・変化する」という特徴があるものは、皮膚がんの可能性があり、一度診察を受けることをおすすめします。

皮膚がんは、早期に発見すれば治療可能なものが多い一方、ほくろやシミとよく似ているため見逃されやすい病気です。この記事では、見分けるためのサイン、検査、早期発見の大切さを、皮膚科専門医の立場から解説します。

皮膚がんとは

皮膚がんは、皮膚の細胞ががん化したものです。代表的なものに、悪性黒色腫(メラノーマ)、基底細胞癌、有棘細胞癌などがあります。

皮膚は直接目で見えるため、早期に気づきやすい一方、ほくろ・シミ・できものと見た目が似ているため、「ただのほくろ」と思って放置されることがあります。皮膚がんは、早期に発見・治療できれば予後が良いものが多く、気づいたときに確認することが何より大切です。

ほくろとの見分け方(ABCDEルール)

特に注意が必要な悪性黒色腫(メラノーマ)を見分ける目安として、「ABCDEルール」が知られています。

チェックポイント
Asymmetry左右非対称(半分に折って重ならない形)
Border輪郭がギザギザ・ぼやけている
Color色にムラがある(濃淡・複数の色が混在)
Diameter直径が6mmを超える
Evolving大きさ・形・色が変化している

これらに複数当てはまる場合や、気になる変化がある場合は、自己判断せず診察を受けてください。ただし、これはあくまで目安です。当てはまらなくても心配なものは、確認する価値があります。

皮膚がんを見分けるABCDEルールを、左右非対称・輪郭・色ムラ・大きさ・変化の5点で良性のほくろと比較した図
図1:皮膚がんを見分けるABCDEルール。複数当てはまる場合は診察をおすすめします

注意すべき5つのサイン

次のような場合は、一度診察をおすすめします

  • ほくろ・シミが、短期間で大きくなった・形が変わった
  • 色にムラがある、または急に濃くなった・複数の色が混じる
  • 出血する、じくじくする、かさぶたを繰り返す、治らない傷がある
  • 足の裏や手のひら、爪に、新しくできた・変化する黒い部分がある
  • 盛り上がってきた、硬いしこりになってきた

特に、日本人では足の裏や手のひら、爪にできる悪性黒色腫が比較的多いとされます。足裏の黒い斑や、爪の黒い筋が幅広く濃くなってきた場合は、注意が必要です。

放置するとどうなる?

皮膚がんは、種類によって進行の速さや性質が異なりますが、放置すると大きくなり、種類によっては体の他の部位へ広がる(転移する)ことがあります。特に悪性黒色腫は進行が速いことがあり、早期発見・早期治療が非常に重要です。

一方、基底細胞癌など、比較的ゆっくり進行し転移しにくいものもあります。いずれにせよ、早く見つけて適切に対処すれば、治療の負担も小さく済みます。「様子を見よう」と放置するより、気になった時点で確認することが、ご自身を守ることにつながります。

自己判断でレーザーなどで取らないでください

美容目的で、気になるほくろやシミを自己判断でレーザー等で消してしまうと、もし悪性だった場合に診断が遅れ、危険です。当院では、ほくろ除去の前に必ず良性・悪性を確認します。

早期発見のために日頃できること

皮膚がんは、体の表面にできるため、日頃のセルフチェックで早期に気づけることがあります。

  • 月に一度、全身のほくろ・シミを見る習慣を:背中や足の裏など、見えにくい場所は家族に見てもらう
  • 変化に注目:大きくなった、色や形が変わった、出血する、といった「変化」がサインです
  • 紫外線対策:過度な日焼けは皮膚がんのリスクを高めます。日焼け止めや帽子で対策を
  • 迷ったら受診:「気になるけれど大丈夫かな」という段階での受診がおすすめです

皮膚科での検査

皮膚がんが疑われる場合、まずダーモスコピーという拡大鏡で、病変を詳しく観察します。皮膚の色素の分布パターンを見ることで、良性か悪性かをある程度見分けられます。傷をつけずに、その場でできる検査です。

さらに詳しい確認が必要な場合は、病変の一部または全部を採取して顕微鏡で調べる検査(生検・病理検査)を行います。診断が確定すれば、種類と進行度に応じた治療(切除など)を検討し、専門的な治療が必要な場合は連携する医療機関へご紹介します。

受診や治療を迷っている段階でも、公式LINEでご相談いただけます

「自分の症状で受診してよいのか」「まず費用の目安だけ知りたい」といったご質問は、公式LINEからお気軽にお送りください。ご予約前の確認だけでも承っています。LINEからそのままご予約いただくことも可能です。

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当院での皮膚がん・ほくろの診療について

当院では、)ほくろ・シミ・できものの良悪性のご相談は月間約500件です。

当院がこの分野で最も大切にしているのは、「取る前に、必ず良性か悪性かを確認すること」です。院長・副院長ともに大学病院で皮膚悪性腫瘍の診療経験があり、ダーモスコピーによる見極めを行います。美容目的のほくろ・シミのご相談でも、この確認は必ず行い、悪性が疑われれば適切な検査・対応へつなげます。

「気になるほくろがあるけれど、受診するほどか分からない」という段階でも大丈夫です。むしろ、早く見ていただくことに意味があります。心配なものは、遠慮なくご相談ください。

相模大野エリアでは、健診やご家族の指摘をきっかけに受診される方もいらっしゃいます。

診察室でよくいただくご質問

「これはただのほくろですか、心配ないですか」というご質問をよくいただきます。多くは良性ですが、見た目だけで安易に「大丈夫」とは言わず、ダーモスコピーで確認したうえでお答えするようにしています。ほとんどの場合は安心していただけますが、まれに注意が必要なものが見つかることもあります。確認することで、余計な心配をせずに済むのも、受診のメリットです。

よくあるご質問

Q1. ほくろが皮膚がんに変わることはありますか

ほくろの多くは良性のままですが、まれに悪性黒色腫との区別が必要なものがあります。特に、大きくなる・形や色が変わる・出血するといった変化がある場合は、診察で確認することをおすすめします。

Q2. 検査は痛いですか

ダーモスコピー(拡大鏡での観察)は、傷をつけずその場でできる痛みのない検査です。さらに詳しく調べる生検が必要な場合は、局所麻酔をして組織を採取します。

Q3. 皮膚がんの治療に保険は使えますか

皮膚がんの検査・治療は保険適用です。悪性が疑われる場合の切除や病理検査も保険診療で行います。

Q4. 足の裏の黒い点も見てもらえますか

はい。日本人では足の裏や手のひら、爪の悪性黒色腫が比較的多いため、こうした部位の黒い斑や、爪の黒い筋の変化は、ぜひ一度診察させてください。多くは良性ですが、確認する価値があります。

気になるほくろ・シミ・できものがある方は、一度ご相談ください。
ダーモスコピーで良性か悪性かを確認し、心配を解消します。

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監修:山岸 大樹(やまぎし ひろき)

スキンクリニック相模大野 院長

香川大学医学部卒。東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科に長年勤務し、地域クリニックでも診療経験を積む。2024年8月、相模大野にて開院。一般皮膚科から美容皮膚科まで幅広く診療にあたる。

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

参考文献・引用元

  • 日本皮膚科学会「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」
  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」

※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療を確約するものではありません。治療の効果には個人差があります。記載の費用は2026年9月時点のもので、保険点数の改定等により変動する場合があります。自由診療の料金はすべて税込表示です。医療広告ガイドラインに基づき作成しています。