AGA治療の始め方 内服薬の種類と費用

公開日:2026年10月24日/最終更新日:2026年10月24日 | 執筆・監修:スキンクリニック相模大野 院長 山岸 大樹(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)

結論から言うと、AGA(男性型脱毛症)は進行性のため、気になり始めた早い段階で内服薬による治療を始めるほど、効果が期待しやすくなります。

生え際が後退してきた、頭頂部が薄くなってきた。AGA(エージーエー)は進行するため、「まだ大丈夫」と様子を見ているうちに進んでしまうことがあります。この記事では、進行の仕組み、内服薬の効果と副作用、費用を、皮膚科専門医の立場から解説します。自由診療です。

AGA(男性型脱毛症)とは

AGAは、思春期以降の男性に見られる、進行性の脱毛症です。生え際(前頭部)や頭頂部から、髪が徐々に細く短くなり、薄くなっていくのが特徴です。

原因には、男性ホルモンと遺伝的な体質が関わっています。男性ホルモンが、酵素の働きでより強力なもの(DHT)に変換され、これが毛根に作用して、髪の成長期を短くします。その結果、髪が十分に育つ前に抜け、細く短い毛が増えて、薄毛が進行します。

AGAは進行性

AGAは、放っておくと進行します。

AGAの大きな特徴は「進行性」であることです。何もしなければ、薄毛は少しずつ進んでいきます。そして、毛根が完全に働きを失ってしまうと、治療を始めても髪が戻りにくくなります。だからこそ、気になり始めた早い段階で治療を始めるほど、今ある髪を守り、改善を目指しやすくなります。「まだ大丈夫」と待つより、早めのご相談が、結果的に有利です。

AGAが生え際や頭頂部から進行する様子と、早く治療を始めるほど今ある髪を守りやすいことを示した図
図1:AGAは進行性。早く治療を始めるほど、今ある髪を守り改善を目指しやすくなります

治療|内服薬が中心

AGAの治療は、進行を抑える内服薬が中心です。

薬働き
フィナステリドDHTへの変換を抑え、AGAの進行を抑える
デュタステリドフィナステリドと似た仕組みで、より広く作用する

これらは、AGAの進行を抑え、髪の状態の維持・改善を目指す内服薬です。効果を実感するには継続が必要で、一般に6ヶ月ほど続けて判断します。飲むのをやめると、再び進行することが多いため、続けることが前提の治療です。効果には個人差があります。

このほか、発毛を促す外用薬(ミノキシジル)などを組み合わせることもあります。状態やご希望に合わせてご提案します。

副作用・注意点

起こりうる副作用

  • 性機能に関する症状(性欲減退、勃起機能の低下など。頻度は高くありません)
  • 肝機能への影響(まれ)
  • その他、添付文書に記載の副作用

内服前に問診を行い、必要に応じて検査をします。気になる症状があれば、いつでもご相談ください。

重要な注意

  • フィナステリド・デュタステリドは女性は服用できません(特に妊娠中・妊娠の可能性のある女性は、触れることも避けてください。胎児に影響するおそれがあります)
  • これらは男性のAGA治療薬です。女性の薄毛(女性の脱毛症)は、原因や治療が異なります
  • 献血は、内服中および一定期間できません

AGA以外の脱毛症との見分け

薄毛・抜け毛の原因は、AGAだけではありません。原因によって治療が異なるため、まず見極めることが大切です。

種類特徴
AGA(男性型脱毛症)生え際・頭頂部から、徐々に進行
円形脱毛症コインのような円形の脱毛が、突然できる
その他生活習慣、ストレス、栄養、他の病気による脱毛など

円形脱毛症は保険診療で対応します。「AGAだと思っていたら別の脱毛症だった」ということもあるため、皮膚科専門医が原因を見極めてから治療を始めます。

費用の目安(自由診療)

AGA治療は自由診療(自費)です。継続して内服する治療のため、月ごとの費用がかかります。具体的な料金は料金表ページをご確認いただくか、診察時にご案内します。効果には個人差があります。

受診や治療を迷っている段階でも、公式LINEでご相談いただけます

「自分の症状で受診してよいのか」「まず費用の目安だけ知りたい」といったご質問は、公式LINEからお気軽にお送りください。ご予約前の確認だけでも承っています。LINEからそのままご予約いただくことも可能です。

公式LINEはこちら

当院でのAGA治療について

当院では、AGAのご相談は月間約100件です。

当院がAGA治療で大切にしているのは、皮膚科専門医が、頭皮・毛髪の状態を診たうえで治療を始めることです。薄毛には、AGA以外の原因(円形脱毛症、その他の脱毛症、生活習慣など)が隠れていることもあります。まず原因を見極め、AGAであれば内服治療を、必要に応じて他の対応をご提案します。

また、AGAは進行性のため、早く始めるほど有利であることを正直にお伝えします。一方で、副作用や、続ける必要があることもきちんとご説明したうえで、ご判断いただきます。

相模大野エリアでは、30〜40代を中心に、幅広い年代からご相談をいただきます。

診察室でよくいただくご質問

「もう手遅れですか」というご質問をいただくことがあります。AGAは進行性ですが、毛根が働きを保っている間は、治療で今ある髪を守り、改善を目指せる可能性があります。逆に、完全に毛根が働きを失った部分は戻りにくくなります。だからこそ、気になった時点が、始めるのに最も良いタイミングです。状態を診て、期待できる範囲を正直にお伝えします。

よくあるご質問

Q1. AGAは何歳から治療できますか

思春期以降の男性が対象です。AGAは進行性のため、気になり始めた早い段階でのご相談をおすすめします。まず状態を診て、AGAかどうかを見極めます。

Q2. どのくらいで効果が出ますか

内服薬は、一般に6ヶ月ほど継続して効果を判断します。効果を保つには続けることが前提で、やめると再び進行することが多いです。効果には個人差があります。

Q3. 副作用が心配です

性機能に関する症状などが報告されていますが、頻度は高くありません。内服前に問診・必要な検査を行い、気になる症状があればいつでも対応します。ご不安な点は診察でご相談ください。

Q4. 女性の薄毛も相談できますか

フィナステリド・デュタステリドは男性用で、女性は服用できません。女性の薄毛は原因や治療が異なります。まず診察で原因を見極め、対応をご提案しますのでご相談ください。

薄毛が気になり始めた方は、早めに一度ご相談ください。
皮膚科専門医が原因を見極め、AGAであれば内服治療をご提案します。

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監修:山岸 大樹(やまぎし ひろき)

スキンクリニック相模大野 院長

香川大学医学部卒。東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科に長年勤務し、地域クリニックでも診療経験を積む。2024年8月、相模大野にて開院。一般皮膚科から美容皮膚科まで幅広く診療にあたる。

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

参考文献・引用元

  • 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」
  • 各医薬品の添付文書(フィナステリド、デュタステリド)
  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」

※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療を確約するものではありません。治療の効果には個人差があります。記載の費用は2026年9月時点のもので、保険点数の改定等により変動する場合があります。自由診療の料金はすべて税込表示です。医療広告ガイドラインに基づき作成しています。