多汗症は、手のひら・足の裏・わきなど特定の部位に、必要以上の量の汗をかく病気です。緊張したときに手に汗をかくのは自然なことですが、多汗症の方は普段の生活でも大量の汗が出て、書類を濡らす・握手やパソコン操作がしづらい・わきのにおいが気になるなど、日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。治療の選択肢が増えていますので、まずはご相談ください。
多汗症の種類
- 原発性局所多汗症:明らかな原因がなく、手・足・わき・顔などに左右対称に多量の汗をかくタイプ。幼少期〜思春期に発症することが多い
- 続発性局所多汗症:内科疾患・外傷・腫瘍・薬の副作用などが原因で発症する
- 全身性多汗症:体全体から大量の汗が出る。薬剤・感染症・内分泌疾患などが原因
当院では主に原発性局所多汗症(手掌・わき)の治療に対応しています。
診断基準(手掌多汗症の場合)
日本皮膚科学会の診断基準に基づき、6ヶ月以上続く手のひらの多汗があり、以下のうち2項目以上を満たす場合に診断されます。
- 両側性かつ対称性の発汗
- 日常生活に支障をきたす
- 1週間に1回以上多汗のエピソードがある
- 25歳以下で発症した
- 家族歴がある
- 睡眠中は発汗が止まる
治療
当院では保険適用治療・自由診療の両方から、症状や生活スタイルに合わせた治療をご提案します。
| 治療法 | 対象部位 | 保険 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| アポハイドローション®(オキシブチニン) 手掌多汗症専用外用薬(2023年承認) | 手のひら | ○ | 日本初の手掌多汗症専用外用薬。有効成分オキシブチニン塩酸塩。1日1回就寝前に使用 |
| エクロックゲル®(オキシブチニン) | わき | ○ | わきの原発性腋窩多汗症専用の外用薬。1日1回塗布 |
| ラピフォートワイプ®(グリコピロニウム) | わき | ○ | わきの多汗症に対する外用ワイプ剤。1日1回使用 |
| 水道水イオントフォレーシス | 手・足 | ○ | 水を満たした容器に手足を入れて微弱電流を流す治療。週1回・10回程度。詳しくはこちら |
| ボツリヌス注射(ボトックス®) | わき・手・足 | ✕(すべて自費) | 汗腺の神経をブロックして発汗を抑制。効果は約6〜12ヶ月持続。当院ではわきを含むすべての部位が自由診療となります |
よくあるご質問
手の汗が多くて困っています。どの治療が向いていますか?
手掌多汗症には2023年に保険適用の専用外用薬(アポハイドローション®)が登場し、まずは外用薬から試していただくことが多いです。外用薬で効果が不十分な場合は水道水イオントフォレーシス・ボツリヌス注射(自費)などを組み合わせてご提案します。診察でお悩みをお聞きした上で最適な治療を選択します。
わきの多汗症は保険診療で治療できますか?
エクロックゲル®・ラピフォートワイプ®(外用薬)は保険診療で対応できます。ボツリヌス注射については、わきの多汗症も含めて当院ではすべて自由診療となります。
手のひらやわきの汗でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
保険診療・自由診療ともに対応しています。
※本ページの内容は情報提供を目的としたものであり、診断・治療を確約するものではありません。治療の適応・効果には個人差があります。医療広告ガイドラインに基づき作成しています。
