蜂窩織炎

蜂窩織炎とは

細菌感染症の1つで、皮膚が赤くなり熱を持ち、痛みが出る病気です。目に見えないような小さな傷からでも細菌は皮膚の中に入ってしまいますので、体中のどこに起きてもおかしくありません。初期は一部分のみの炎症ですが、放置すると広がり発熱をともなうようになります。糖尿病などの基礎疾患をお持ちの場合重症化しやすい傾向にあります。

蜂窩織炎の治療

細菌感染症ですので、抗生物質の内服を行います。安静にしていただくこと、患部を冷やすことが大切です。足にある場合、むくみがあると治りが遅くなるため、弾性ストッキングや足を上げた姿勢を取ってもらうように指導することがあります。
蜂窩織炎は甘く見てはいけません。皮膚の深い部分の細菌感染症ですので、感染症のコントロールが不十分な場合、全身に菌が回る菌血症や敗血症になってしまい、命に関わる可能性があります。症状がひどい場合には入院の上で点滴治療が必要となることがありますので、その場合は近隣の高次医療機関へのご紹介を行います。