ダーマペン

ダーマペンとは

肌の表面に針を刺しで穴を開けることで、傷んだ周辺組織を修復しようとする、肌本来が持つ自然治癒力を利用して治療を行います。修復の過程で、皮膚のハリや弾力に必要なコラーゲンやエラスチンが生成されるため、特に毛穴の開きやへこんだニキビの跡に効果があります。

また、皮膚には強力なバリア機能があります。そのため単純に皮膚表面に有効成分を塗るだけでは浸透していきませんが、ダーマペンでは細かな穴を開けるため、成分がより深層に浸透していきます。

有効成分の導入によってターンオーバーの正常化や、小じわの改善効果なども期待できます。

こんな方におすすめ

・ニキビにお悩みの方

・ニキビ跡や毛穴の開きが気になる方

・シワやたるみを改善したい方

・肌質を改善したい方

施術内容

STEP
洗顔

メイクを落としていただき、洗顔していただきます(メイクをされていらっしゃらない場合、そのまま施術に入ります)。

STEP
表面麻酔

クリームの麻酔薬を皮膚に塗布し、麻酔の効果が出るまで20〜30分ほど待ちます。

STEP
ダーマペン施術

麻酔クリームを拭き取った後、薬剤を塗りながらダーマペンを行います。

ヴェルヴェットスキンの場合、ダーマペンが終了したあとに薬剤を塗布し、少しなじませたあとに拭き取ります。その際にしみるような痛みを感じられる方がおられます。

STEP
鎮静、パック

鎮静用のパックをして頂き終了です。麻酔の時間を含め、合計約1時間で施術は終了します。

個人差はありますが、腫れはほとんどありません。顔に軽く赤みが出る場合もありますが、数時間でおさまります。

注意事項

〇治療前

施術前後1週間は、ピーリング剤、ディフェリンゲルや過酸化ベンゾイル配合薬、トレチノインなどの角質剥離作用のある薬剤や、ビタミンA(レチノール)などを含むスキンケア用品はお控えください。

また、妊娠中、授乳中の人、麻酔のアレルギーのある人は、ダーマペンを受けることができません。

〇治療当日

治療後の洗顔やスキンケアやメイクは12時間お控えください。

治療後に赤みが出るため、気になる方はマスクや眼鏡などのご用意をお願いいたします。

〇治療から数日間

赤みと火照りを感じる人もいます。一時的に乾燥や掻痒感が出る、薄皮が剥けることがあります。ニキビ跡の治療では、一時的に悪化する可能性があります。保湿をしっかり行いましょう。内出血が出ることがありますが、1~2週間程度で良くなっていきます。治療後の痛みや赤みなどが強い場合は、ご連絡ください。シミになるので、日焼けをしないように、紫外線対策をしっかり行いましょう。

効果が出るまでの期間や治療回数

多くの場合、施術から5日~1週間程度で自然治癒による効果が現れ始めます。

そこから2週間程度で、術前よりも肌がきれいになったと実感できるようになるケースが多いです。繰り返すことで、1回の施術で得られる効果の持続期間がだんだんと長くなっていきます。トータルで5回~10回の施術をおすすめしています。

一方、深いクレーターや濃くなった色素沈着など、一度できれいにするのは難しいケースもあり、その場合は継続して治療を行います。

また、治療の間隔を3-4週間程度開ける必要があります。

施術費用

・ダーマペン全顔 30,000円(税込)

・ダーマペン鼻頬 22,000円(税込)

・ヴェルヴェットスキン 45,000円(税込)

当院では麻酔代やパック代などの別途請求はいたしません。わかりやすいシンプルな料金設定とさせていただいています。

ダーマペン全顔とヴェルヴェットスキンの違いについて

ヴェルヴェットスキンは、ダーマペンに「マッサージピール」を組み合わせ、肌のターンオーバーをより活性化させ、ヴェルヴェットのような、なめらかでキメ細かい肌を目指す治療方法です。

手順としては、まず先にダーマペンで浅めに穴を開け、自然治癒が起きる状態にしたうえでマッサージピール、「PRX-T33」を塗布します。

マッサージピールは低濃度過酸化水素と高濃度トリクロロ酢酸とコウジ酸からなる薬剤です。これまでの高濃度トリクロロ酢酸のみでのピーリングでは、表皮の剥離が強く起きすぎることがありました。マッサージピールは高濃度トリクロロ酢酸と低濃度過酸化水素を配合することにより、フロスティング作用(皮膚の剥離作用)をほとんど起こすことなく真皮深層にまで浸透し、線維芽細胞増殖因子(コラーゲンの素を増やす物質)を活性化させることが可能になっています。施術後から数ヵ月にわたり、真皮層でコラーゲンが生成されます。また、コウジ酸はキレート作用(メラニン生産に必要な銅イオンをチロシナーゼから奪い取る作用)で、炎症後色素沈着の原因であるメラニンの生成を抑える効果があり、シミ・くすみ・肝斑・ニキビ跡などに効果が期待できます。肌のトーンアップや色むら改善なども目的とするならヴェルヴェットスキンの方をおすすめします。

ダーマペン全顔と比較すると開ける穴の深さは浅いのですが、塗布するマッサージピールの刺激があり、施術中に少し染みるような痛みがでます。施術後の赤みはダーマペン全顔より早く引きますが、ピーリング効果が強いため、施術後数日は皮むけがおきます。

いままでにどちらもされたことがなければ、まずは真皮深層に効果のでやすいダーマペン全顔から始めて頂くことをおすすめしています。