花粉症・花粉皮膚炎

花粉症・花粉皮膚炎とは

花粉症は、スギ・ヒノキをはじめとする様々な花粉が、鼻や目の粘膜に触れることで起こるI型アレルギーです。約70%はスギ花粉が原因とされていますが、その他にヒノキ・イネ・ブタクサなどでも症状を起こすことがあります。特にスギとヒノキ花粉は構造が似ているため、スギ花粉症をお持ちの方はヒノキ花粉でもアレルギー症状がでることが多く、症状が長引きやすいです。

また、花粉症は鼻炎症状のほかにも、皮膚に花粉が付着することにより、かゆみや赤みなどの皮膚症状を起こすことがあり、「花粉皮膚炎」と言います。花粉皮膚炎は、乾燥などでバリア機能が低下した皮膚で起こりやすいため、もともとアトピー性皮膚炎をお持ちの方や、乾燥肌の方などで発症しやすい傾向があります。

花粉症・花粉皮膚炎の検査

花粉には、スギ、ヒノキ、ブタクサなど、さまざまな種類があります。またハウスダストやダニによっても同じような症状が起こることがあります。そのため、治療を進める前に、まずは何によってアレルギー反応が起こっているのか、原因物質(アレルゲン)を特定することが必要となります。

当院でアレルギー検査(血液検査)を行えますので、ご希望の方はお伝え下さい。

花粉症・花粉皮膚炎の治療

内服薬による対症療法を行います。また、皮膚症状がある場合には軟膏などの外用を行います。花粉皮膚炎の症状がない方でも、鼻炎症状が例年ある場合は、早期に花粉症治療を行うことで、万が一皮膚炎が発症しても、症状を軽度に抑えられることが期待できます。春の花粉症をお持ちの方は、2月頃から内服を開始されることをおすすめいたします。

舌下免疫療法

スギ花粉症、またダニアレルギー性鼻炎の方は、舌下免疫療法を行うことができます。

診察の際にアレルギー検査を行い、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎であると確定した方が対象となります。

当院でもシダキュア、ミティキュアでの舌下免疫療法の対応をしていますが、薬剤の供給不足から、新規に開始することが難しい状態が続いています。当院で在庫の確認、あるいは薬剤を確保することは現状では難しいため、ご自身で薬局へ在庫確認をして頂くようになります。ご相談いただければご案内いたしますので、希望の方は受診の際にお申し出ください。

なお、継続の処方をご希望の場合はいつでも対応可能です。