保険診療と自由診療について

保険診療とは

日本には国民皆保険制度があり、病院を受診する際、基本的には保険診療での治療を受けられます。しかしながら、この保険診療は制度が複雑で、十分に理解されている方はあまり多くありません。こちらでは当院に関わりのある部分、またよくご質問をいただく内容について、わかりやすくまとめたものを記載しています。

保険診療とはどういうものですか?

基本的には日本全国どこでも、同じ診療を同じ費用で受けることができる、社会保険制度です。保険診療では、厚生労働省がそれぞれの病気ごとに検査や治療内容、治療費用を決めています。病院ごとで勝手に費用を決めることはできません。一方で、それぞれの病気ごとに行うことのできる検査や治療内容が決められているため、処方できる薬の内容や量に制限があります。そのため保険診療での治療を受ける場合には、「一度に出せる薬の総量、処方日数の制限があり、これ以上は出せない」、「同月内でできる治療回数に制限があり、今月は上限のためできない」、などといった制約が出ることがあります。

誰でも保険診療を受けられるのですか?

保険診療を受けられるのは、国民健康保険、社会保険など、公的医療制度に加入している人(被保険者)です。受診の際に、資格を確認できるもの(保険証やマイナンバーカードなど)をご提示下さい。加入の有無、また加入手続きの詳細などに関しては、全国健康保険協会(協会けんぽ)や、お勤めの会社などにお問い合わせ下さい。当院では、保険加入に関する手続きのお手伝いはできません。

なぜ毎月保険証(あるいはマイナンバーカードなど)を出さないといけないのですか?

医療機関で行われた検査や治療内容が適正かどうかを、月ごとに各保険機関が精査しています。月ごとに審査が行われるため、毎月保険の資格を持っているかどうかの確認(保険証、マイナンバーカードでの確認)が必要です。

保険証など、保険資格確認ができるものを忘れてしまいました。どうなりますか?

受診は可能ですが、保険資格の確認ができないため、自費での診療・お支払いとなります。

当院では受診した同月内で、当院の診療時間内に、保険証などの保険資格確認ができる書類と、当院発行の領収書をお持ちいただければ、差額返金の対応をしております。

月が変わってしまった場合は当院での返金手続きができなくなってしまうため、ご自身で手続きを行っていただく形となります。当院でその手続きの代行やお手伝いはできません。

また、郵送や振込での対応、当院の診療時間外での対応はいたしかねます。

他の病院(大学病院など)、引っ越す前の病院と比較すると、処方の上限量などが違います。なぜですか?

保険の審査は都道府県ごとに行われるため、医療機関の所在地によって保険審査の細かなルールが変わります(神奈川県は、他都道府県と比して審査が厳しい傾向にあります)。

また、大学病院などの高次医療機関では保険診療として認められる内容でも、当院のような小規模のクリニックでは認められないことがあります。

できる、できないに関しては診察の際にご案内するようにしておりますが、ご質問があればお伝え下さい。

自由診療とは

自由診療とは、保険が適用されない診療のことで、治療費が全額自己負担となります。

美容整形の手術や、人間ドッグ、インプラント、あるいは一部の抗がん剤やシミに使う薬剤なども該当します。細かく記載すると複雑でわかりにくいため、わかりやすくまとめると、「厚生労働省が保険診療と承認していない治療や薬」が自由診療となります。

当院で行っている自由診療に関してはこちらを御覧ください。