マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎とは

マラセチアという真菌(カビ)の仲間が原因のできものです。背中や胸、肩、上腕などにできることが多く、一般的には「背中ニキビ」や「胸ニキビ」と呼ばれています。

マラセチアは皮膚の常在菌で、普段は悪さをしませんが、なんらかの原因によって増殖し、毛穴が炎症を起こすとニキビのような赤いポツポツ(毛包炎)ができます。人にうつることはありません。マラセチアが増殖する原因には夏場の高温多湿な環境やステロイド外用薬の使用、妊娠などが影響していると考えられています。

治療

抗真菌薬の外用を行います。細菌感染によるニキビ(尋常性ざ瘡)を併発しているケースもあり、症状によっては抗菌薬やピーリング作用のある外用薬を併用することがあります。

外用薬だけで効果が確認できないときや、再発を繰り返すときには抗真菌剤の飲み薬を使うこともあります。この場合、肝臓の機能に問題が出ないかどうかの定期的な血液検査が必要です。