じんましん(蕁麻疹)とは

皮膚に痒みを伴う赤い発疹が生じ、一旦は引くものの、発作的に同じ発疹が起こります。
「24時間以内に出現と消退を繰り返す」ことが診断基準にもなっており、基本的にじんま疹の出た痕が残ることは有りません。蕁麻(イラクサ)の葉に触れると痒みを伴う発疹が出現するため蕁麻疹と命名されたと言われています。
急性じんましんの一部では、食べ物や内服薬、細菌やウイルスの感染などの関与を疑うものもあるため、血液検査(アレルギー検査)を行うことがあります。しかしながらじんま疹はわかりやすいアレルギーの反応とは異なり、実際には原因が特定できないことが多い病気です。
症例出典:『皮膚科Q&A:蕁麻疹』公益社団法人日本皮膚科学会
じんましんの治療
抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤などの内服で治療を行います。薬を内服すれば、ほとんどの人は数日で症状が治まります。中断すると症状がぶり返すことがあるため、治療を中断せずに内服を継続し、徐々に減らしていくことが大切です。ひっかき傷によって湿疹ができてしまった場合にはステロイド外用薬を使用することもありますが、基本的には内服薬で治療します。
なかなか症状のコントロールがつかない場合もあり、その時には複数の薬剤を組み合わせて治療を行います。それでも治療が難しい場合、生物学的製剤と呼ばれる注射の薬(ゾレアなど)の使用も考慮して、大きな病院へご紹介することがあります。
当院では血液検査でのアレルギー検査を行っております。ご希望があればお申し出下さい。