IPL(Nordlys:ノーリス)とは

IPLはIntense Pulsed Lightと呼ばれる、フラッシュランプを用いた機械のことを指します。
フォトフェイシャルと呼ばれることも多く、1994年の発売から現在まで、世界中で肌の治療に用いられています。広い波長が含まれている為しみ・赤み・ハリ等、治療できる疾患が多く、安全性が高い治療機械です。
こんな方におすすめ
- しみ、そばかすが気になる
- 顔の赤みが気になる
- ハリやツヤ、キメを蘇らせたい
- ダウンタイムが心配
IPLの仕組みと効果
フラッシュランプを用いた強い光を皮膚に照射することによって治療を行います。
光には波長というものがあり、その波長ごとに赤色や茶色など、特定の色素に反応し吸収され、ダメージを与える性質があります。その性質を利用し、照射する出力を上げることで特定の色素を破壊し、シミや赤みの治療を行うのがIPLです。
IPLとレーザーとの違い
皮膚の治療に使用する、いわゆるレーザーの光は単一波長です。そのため茶色の色素、赤い色素など、レーザーは得意なものがはっきりと別れています。また、出力が高いため、どうしてもダウンタイムは避けられません。部分的に色が濃い場合や、単一の色素病変のみであればレーザーでの治療をおすすめするのですが、様々な色の病変が混在している場合、ダウンタイムが十分に取れない場合など、レーザー治療が不適当なケースがあります。
その際におすすめできるのがIPLの治療です。IPLの光は波長が幅広く、複数の色素に対する波長を含むため、一度の治療で異なる症状(しみ・赤み・ハリ等)を治療することができます。
また、レーザーと比べるとIPLは刺激がマイルドなため、治療後のダウンタイムや炎症後の色素沈着(一時的な茶色いシミ)が発生する可能性が低い、より安全な治療といえます。
初めて美容皮膚科に来られる方から定期メンテナンスまで、あらゆる方に対応できる機器です。
Nordlys(ノーリス)について
IPLには様々な機種がありますが、当院ではデンマークのエリプス社による、IPLの次世代機器である「Nordlys(ノーリス)」を採用しています。
他のIPLと比較して高性能なフィルターを搭載しているのが特徴で、皮膚の過剰な刺激となる950nm以上の波長をカットするため、痛みや肌への負担などのリスクをより軽減できるのが特徴です。また、フィルターを変えることでメラニン(茶色の色素)や赤みに効く波長が選択的に出せるようになり、副反応が少ないが治療効果もマイルドになる、というIPLの弱点を克服することができています。
■価格
ノーリスIPL 全顔 1回 ¥33,000(税込)
2~4週に1回のペースで、合計6回程度の施術を行うと効果的です。
ただし治療経過には個人差がありますので、診察を行いながら判断します。
老人性血管腫(チェリースポット)
加齢性の変化で出現する老人性血管腫(チェリースポット)。ノーリスは他のIPLと比べると赤みに対する治療効果が強く、小さな老人性血管腫であればノーリスで治療することができます。
※大きいもの、隆起したタイプのものは手術での除去をおすすめしております。ご相談下さい。
■価格
ノーリスIPL 老人性血管腫 1~5個 1回 ¥10,000(税込)
※6個以上は1箇所あたり¥2,000(税込)
治療回数は1~3回程度です。照射した血管腫は黒く変化し、かさぶたになります。2~3週間で自然にはがれます。
施術の流れ
診察前にお化粧を落としていただき、画像診断を行います。
IPLがご自身の肌に効果的であるか診察します。
眼の保護ゴーグルをかけ、ジェルを塗りながら照射をします。
ジェルを拭い、クーリングをして終了です。施術時間は合計で30分程度です。
注意事項と副作用
- 照射をおこなった部位、特に茶色のシミがあった部位がかさぶたとなることがあります。1~2週間ほどで剝がれ落ちますので、擦ったり触ったりしないようにしてください。
- 施術後、一時的にシミが濃くなる場合がありますが、一過性のもののため経過を見てください。また一時的に発赤が出ることがありますが、数時間で収まることがほとんどです。
- ごく稀に、やけどや色素沈着が起きる場合があります。
- 施術時には熱く、ゴムではじかれるような痛みがあります。
- 施術後に施術後すぐお化粧をしていただくことが可能です。
- 光線過敏症の方は照射前にテストが必要です。