毛穴対策について

公開日:2026年5月19日/最終更新日:2026年7月11日 | 執筆・監修:スキンクリニック相模大野 院長 山岸 大樹(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)

結論から言うと、毛穴の治療で大切なのは「自分の毛穴がどのタイプか」を見極めることです。タイプによって有効な治療がまったく異なります。

毛穴の開き、黒いポツポツ、たるんで涙型に伸びた毛穴。これらは原因が違うため、同じケアでは改善しません。この記事では毛穴を4つのタイプに分けて見分け方を示し、それぞれに適した治療法と費用、セルフケアを解説します。治療の多くは自由診療です。

毛穴の悩みは4タイプに分けられる

まず、自分の毛穴がどのタイプかを確認しましょう。複数が混在していることもよくあります。

タイプ見た目の特徴主な原因
開き毛穴頬や鼻に、丸く開いて見える皮脂の過剰分泌
詰まり毛穴
(角栓)
白〜黄色い角栓が詰まっている皮脂と古い角質が混ざって栓に
黒ずみ毛穴
(いちご鼻)
角栓の先端が黒く見える角栓の酸化、メラニン
たるみ毛穴縦長・涙型に伸びて連なる加齢によるハリの低下

特に注意したいのは、黒ずみ毛穴には2種類あることです。角栓が酸化して黒く見えるものと、毛穴周囲にメラニンが沈着して黒く見えるものです。前者は角栓へのアプローチ、後者はシミの治療に近い対応が必要で、見極めを誤ると改善しません。

毛穴の悩みを開き毛穴・詰まり毛穴・黒ずみ毛穴・たるみ毛穴の4タイプに分けて見た目と原因を比較した図
図1:毛穴の4タイプ。自分がどのタイプかで有効な治療が変わります

タイプ別の原因

開き毛穴・詰まり毛穴

皮脂の分泌が多いと毛穴が押し広げられ、開いて見えます。その皮脂が古い角質と混ざって固まると角栓になり、毛穴を詰まらせます。皮脂腺の活発なTゾーンや頬に出やすいタイプです。

黒ずみ毛穴

詰まった角栓の表面が空気に触れて酸化すると、黒く見えます。これがいわゆる「いちご鼻」です。一方、毛穴のふちにメラニンが沈着して黒ずむタイプは、紫外線や摩擦が関与します。

たるみ毛穴

加齢によって真皮のコラーゲンやエラスチンが減り、肌のハリが低下すると、毛穴が重力で下に伸びて涙型になります。頬に多く、進行すると隣の毛穴とつながって線状に見えます。開き毛穴とは原因が異なるため、皮脂対策だけでは改善しません。

やってはいけないセルフケア

毛穴を悪化させる代表的なNG習慣

  • 角栓を指や器具で押し出す:毛穴が傷つき、広がる・炎症を起こす原因になります
  • はがすタイプの毛穴パックの多用:一時的に取れても、周囲の角質まで剥がし、かえって毛穴が開きます
  • ゴシゴシ洗顔・洗いすぎ:皮脂を取りすぎると、肌が補おうとして皮脂分泌が増えます
  • スクラブでこすりすぎる:摩擦は黒ずみ(メラニン型)を悪化させます

「毛穴を何とかしたい」という気持ちから強いケアに走ると、多くの場合逆効果になります。毛穴は一度開いたり傷ついたりすると元に戻りにくいため、刺激を減らすことがまず大切です。

タイプ別の治療法

タイプ適した治療
開き毛穴ダーマペン/ピコフラクショナル/ケミカルピーリング
詰まり毛穴(角栓)ケミカルピーリング/ダーマペン
黒ずみ(角栓型)ケミカルピーリング/ハイドラフェイシャル系
黒ずみ(メラニン型)ピコトーニング/IPL/外用薬
たるみ毛穴ダーマペン/ピコフラクショナル(コラーゲン産生を促す)

ダーマペン4

極細の針で皮膚に微細な穴を開け、コラーゲンの産生を促します。開き毛穴・たるみ毛穴に対して、肌の内側からハリを出して引き締める効果が期待できます。詳しくはダーマペン4の記事をご覧ください。

ピコフラクショナル

ピコレーザーを点状に照射し、肌の深部に働きかけてコラーゲンを増やします。毛穴の引き締めと同時に、ニキビ跡の凹凸にも作用します。ピコレーザーの記事もあわせてご覧ください。

ケミカルピーリング

薬剤で古い角質をやわらかくし、詰まった角栓や黒ずみを取り除きやすくします。ダウンタイムの少ないベビーピールなど、肌への負担を抑えた選択肢もあります。

費用(自由診療・税込)

施術料金(税込)
ダーマペン4 全顔(表面麻酔・パック込)30,000円
ダーマペン4 鼻・頬(表面麻酔・パック込)22,000円
ピコフラクショナル・ケミカルピーリング 他料金表ページをご確認ください
初診料(画像診断機NeoVoir撮影込)4,400円
再診料1,100円

毛穴治療は多くの場合、複数回の施術を重ねて少しずつ改善を目指します。診察時に、タイプに応じた治療計画と総額の見通しをお伝えします。効果には個人差があります。

治療で目指せること・目指せないこと

正直にお伝えしておきたいこと

毛穴は誰にでもある構造で、完全になくすことはできません。治療で目指せるのは「開きや黒ずみが目立たなくなる」「肌が引き締まってなめらかに見える」ところまでです。「毛穴ゼロ」をうたう治療があれば、それは誇大な表現です。現実的なゴールを共有したうえで治療を始めることが、満足につながります。

施術を迷っている段階でも、公式LINEでご相談いただけます

「自分の肌に合う施術か知りたい」「まず費用の見積もりだけ聞きたい」といったご質問は、公式LINEからお気軽にお送りください。ご予約前の確認だけでも承っています。LINEからそのままご予約いただくことも可能です。

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当院での毛穴治療について

当院が毛穴治療でまず行うのは、タイプの見極めです。初診時に画像診断機NeoVoirで毛穴の状態や皮脂の分布を撮影し、開き・詰まり・たるみのどれが主体かを確認します。同じ「毛穴が気になる」でも、皮脂が原因の開き毛穴とハリ低下によるたるみ毛穴では、選ぶ治療が正反対になるためです。

また、黒ずみについては角栓の酸化によるものか、メラニンの沈着によるものかを見分けます。ここを取り違えると、角栓のケアをいくらしても黒ずみが取れない、ということが起こります。

診察室でよくいただくご質問

「毛穴の角栓は取ったほうがいいですか」というご質問をよくいただきます。無理に押し出すのはおすすめしません。毛穴が傷ついて広がり、かえって目立つようになるからです。角栓が気になる場合は、ケミカルピーリングなどで少しずつ排出しやすくする方法をご提案しています。時間はかかりますが、毛穴を傷めずに済みます。

自宅でできるセルフケア

  • やさしい洗顔:泡で包むように洗い、こすらない。1日2回まで
  • 洗顔後の保湿:乾燥は皮脂の過剰分泌やハリ低下を招きます
  • 日焼け止め:紫外線はたるみ毛穴と黒ずみ(メラニン型)の両方を悪化させます
  • 角栓を触らない:押し出さない、はがさない
  • ビタミンC・レチノール配合の化粧品:皮脂やハリのケアに用いられますが、刺激が出ることもあるため様子を見ながら

よくあるご質問

Q1. 何回くらいで毛穴が目立たなくなりますか

タイプと治療によりますが、毛穴治療は1回では大きく変わらないことがほとんどです。ダーマペンやピコフラクショナルは3〜4週間ごとに5回前後を目安に重ねていきます。効果には個人差があります。

Q2. 毛穴パックを使ってもいいですか

はがすタイプの毛穴パックは、角栓と一緒に必要な角質まで剥がしてしまい、毛穴が開く原因になります。頻繁な使用はおすすめしません。角栓が気になる場合は、医療機関でのケミカルピーリングのほうが毛穴を傷めずに済みます。

Q3. 皮脂が多くてテカリます。毛穴も一緒に治療できますか

皮脂が主な原因の開き毛穴であれば、皮脂のコントロールと毛穴の引き締めを同時に目指せます。皮脂分泌が非常に強い場合は、内服治療を組み合わせることもあります。診察でご相談ください。

Q4. ダーマペンとピコフラクショナル、毛穴にはどちらがよいですか

どちらも毛穴の引き締めに用います。肌全体のキメやハリも整えたい場合はダーマペン、ニキビ跡の凹凸も同時に気になる場合はピコフラクショナルが向くことがあります。毛穴のタイプと肌の状態を診察してご提案します。

毛穴の開き・黒ずみ・たるみでお悩みの方は、一度ご相談ください。
毛穴のタイプを見極めたうえで、合った治療をご提案します。

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監修:山岸 大樹(やまぎし ひろき)

スキンクリニック相模大野 院長

香川大学医学部卒。東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科に長年勤務し、地域クリニックでも診療経験を積む。2024年8月、相模大野にて開院。一般皮膚科から美容皮膚科まで幅広く診療にあたる。

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

参考文献・引用元

  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」
  • 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン」

※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療を確約するものではありません。治療の効果には個人差があります。自由診療の料金はすべて税込表示で、2026年7月時点のものです。料金は予告なく変更となる場合があります。医療広告ガイドラインに基づき作成しています。