IPLについて

公開日:2026年6月2日/最終更新日:2026年7月13日 | 執筆・監修:スキンクリニック相模大野 院長 山岸 大樹(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)

結論から言うと、IPL(フォトフェイシャル)は「複数の肌悩みをまとめて、やさしく整えたい」方に向いた光治療です。

1つの濃いシミをピンポイントで消すレーザーとは役割が異なり、薄いシミ・そばかす・赤み・くすみといった複数の悩みに同時にアプローチします。この記事ではレーザーとの違い、得意なこと・苦手なこと、費用、副作用までを解説します。自由診療です。

IPL(フォトフェイシャル)とは

IPLは「Intense Pulsed Light(インテンス・パルス・ライト)」の略で、幅広い波長を含む光を肌に当てる治療です。フォトフェイシャルという呼び名でも知られています。

レーザーが単一の波長の光であるのに対し、IPLはさまざまな波長を含んだ光です。この幅広い光が、シミの原因であるメラニンと、赤みの原因であるヘモグロビン(血管)の両方に同時に働きかけます。そのため、1回の施術で複数の肌悩みにアプローチできるのが特徴です。

当院ではデンマークEllipse社のIPL機器「Nordlys(ノーリス)」を導入しています。

IPLとレーザーの違い

IPL(フォトフェイシャル)レーザー
光の性質幅広い波長を含む光単一の波長
アプローチ複数の悩みに広く浅く特定の悩みに深く強く
得意なこと薄いシミ・そばかす・赤み・くすみ濃いシミ・ADM・ニキビ跡
ダウンタイム短い(薄いかさぶたが数日)スポットはかさぶた1〜2週間
1回の効果穏やか。回数を重ねる濃いシミは1回でも変化が出やすい
肌全体の印象トーンアップ・ツヤが出やすいピンポイントの改善

どちらが優れているというものではなく、役割が違います。境界のはっきりした濃いシミ1つを消したいならレーザーのスポット照射、顔全体の薄いシミ・そばかす・赤み・くすみをまとめて整えたいならIPL、という使い分けになります。

組み合わせることもあります

濃いシミにはレーザーのスポット照射、その周囲の薄いシミや全体のくすみにはIPL、というように組み合わせると、効率よく肌全体を整えられることがあります。診察でシミの種類を確認したうえでご提案します。シミの種類についてはシミの種類と治療法をご覧ください。

IPLとレーザーの光の広がり方と対応する肌悩みの違いを示した図。IPLは幅広い波長で複数の悩みに、レーザーは単一波長で特定の悩みに作用する
図1:IPLとレーザーの違い。IPLは複数の悩みに広く、レーザーは特定の悩みに深く作用します

IPLで期待できる効果

  • 薄いシミ・そばかす:メラニンに反応し、かさぶたとなって剥がれ落ちる
  • 赤み・毛細血管拡張:ヘモグロビンに反応し、赤ら顔や小鼻の赤みを目立たなくする
  • くすみ・肌トーン:メラニンの減少で肌全体が明るく見える
  • 毛穴・キメ:肌の質感が整い、ハリやツヤが出やすい
  • 老人性血管腫(赤いホクロのようなもの):血管に反応して目立たなくする

IPLが苦手なこと

  • 肝斑:刺激で悪化することがあるため、肝斑がある場合には注意が必要です
  • 濃くはっきりしたシミ・ADM:レーザーのほうが適しています
  • 凹んだニキビ跡:ダーマペンやフラクショナルが適しています

特に肝斑がある肌に、何も考えずにIPLを当てると悪化するおそれがあるため、診察での見極めが重要です。肝斑の治療もご覧ください。

施術の流れとダウンタイム

  1. 診察:シミの種類、赤みの状態を確認し、IPLが適するか判断します
  2. 洗顔・冷却ジェル:メイクを落とし、施術部位を保護します
  3. 照射(約15〜20分):輪ゴムで弾かれるような軽い刺激があります
  4. アフターケア:日焼け止めと保湿の指導を行います。当日からメイク可能です

照射後、シミの部分が一時的に濃くなり、数日でごく薄いかさぶた(マイクロクラスト)となって自然に剥がれ落ちます。無理に擦り取らず、自然に取れるのを待ちます。赤みが出ることもありますが、多くは当日〜数日で落ち着きます。

回数の目安

IPLは1回で劇的に変わるより、2〜4週間ごとに5〜6回を重ねて少しずつ改善するタイプの治療です。回数を重ねることで、肌全体のトーンやツヤの底上げが期待できます。効果には個人差があります。

費用(自由診療・税込)

施術料金(税込)
IPL(Nordlys)全顔33,000円/回
老人性血管腫(1〜5個)10,000円/回
初診料(画像診断機NeoVoir撮影込)4,400円
再診料1,100円

最新の料金は料金表ページに掲載しています。治療計画は診察時にご相談のうえ決めていきます。

副作用・リスクと受けられない方

起こりうる副作用

  • 照射直後の赤み・ヒリつき・ほてり
  • シミ部分の一時的な濃色化と、薄いかさぶた(数日〜1週間)
  • 炎症後色素沈着
  • まれに水疱、やけど、色素脱失
  • 肝斑がある場合の悪化

施術を受けられない方

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 光線過敏症の方、光感受性を高める薬を内服中の方
  • てんかんの既往がある方
  • 日焼け直後の方、極端に色黒の方
  • 施術部位に感染や炎症がある方
  • ケロイド体質の方

Nordlysは国内承認を受けた医療機器です。ただし施術部位や目的によっては承認範囲外の使用となる場合があり、その際は診察時にご説明します。

施術を迷っている段階でも、公式LINEでご相談いただけます

「自分の肌に合う施術か知りたい」「まず費用の見積もりだけ聞きたい」といったご質問は、公式LINEからお気軽にお送りください。ご予約前の確認だけでも承っています。LINEからそのままご予約いただくことも可能です。

公式LINEはこちら

当院でのIPL治療について

当院がIPLで最も気をつけているのは、照射前に肝斑の有無を確認することです。IPLは多くの肌悩みに有効な一方、肝斑がある場合、何も考えずに照射すると悪化させてしまいます。ダーモスコピーと画像診断機で肌を確認し、肝斑が隠れていないかを見極めてから照射します。もし肝斑がある場合は、出力を調整したり、メソナJなどの併用、先にトーニングや内服で落ち着かせてから、という順序をご提案します。

「シミも赤みもくすみも気になる」という方には、IPLが一度に対応できる利点があります。ただし濃いシミが混じっている場合は、レーザーとの組み合わせのほうが効率的なこともあり、その判断も診察で行います。

相模大野エリアでは、日焼け後の秋口に、くすみやシミのご相談が増える傾向があります。

診察室でよくいただくご質問

「フォトフェイシャルとレーザー、どっちがいいですか」というご質問をよくいただきます。悩みが「顔全体のくすみや薄いシミ、赤み」ならIPL、「この1つの濃いシミ」ならレーザー、というのが基本的な考え方です。実際には両方の悩みをお持ちの方が多いので、その場合は組み合わせをご提案します。どちらか一方に決めなければいけないものではありません。

よくあるご質問

Q1. 何回受ければ効果がありますか

IPLは4週間ごとに5〜6回を重ねる治療です。1回でも肌のトーンやツヤに変化を感じる方もいますが、シミやそばかすをしっかり改善するには複数回が前提です。効果には個人差があります。

Q2. 施術後すぐにメイクできますか

はい、当日からメイク可能です。ただし照射後の肌は敏感になっているため、こすらないようやさしくメイクしてください。シミ部分にできた薄いかさぶたは、無理に隠そうとこすらず、自然に剥がれるのを待ちます。

Q3. 痛みはありますか

輪ゴムで軽く弾かれるような刺激を感じる程度で、多くの方は麻酔なしで受けられます。赤みや血管に照射する際は、やや強く感じることがあります。

シミ・そばかす・赤み・くすみが混在してお悩みの方は、一度ご相談ください。
肝斑の有無を確認したうえで、IPLが合うかを含めてご提案します。

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監修:山岸 大樹(やまぎし ひろき)

スキンクリニック相模大野 院長

香川大学医学部卒。東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科に長年勤務し、地域クリニックでも診療経験を積む。2024年8月、相模大野にて開院。一般皮膚科から美容皮膚科まで幅広く診療にあたる。

日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

参考文献・引用元

  • 厚生労働省「医療広告ガイドライン」
  • 日本皮膚科学会「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」

※本記事は情報提供を目的としたものであり、診断・治療を確約するものではありません。治療の効果には個人差があります。自由診療の料金はすべて税込表示で、2026年7月時点のものです。料金は予告なく変更となる場合があります。医療広告ガイドラインに基づき作成しています。